人生2周目〜ツイステの世界でやり直し〜㉑
第十二十一章〜秘密〜
「随分、遅かったな。」
「まぁ、色々ありまして。」
「ユウ、さっきの話忘れるんじゃねーゾ!」
「はいはい、分かっているよ。」
「?」
「こっちの話です、それで何をしたら?」
「後はマカロンクリームをタルトに乗っければ、完成だ。」
「楽しみなんだゾ!!」
全員で協力して、マカロンクリームを綺麗にタルトに乗っけていく。
「この後は?」
「後はタルトの上にマロングラッセを乗せてくれ。」
「ハイハイハイ!オレ様がやるんだゾ!!」
「そうか、じゃあ頼もうかな。」
「マロングラッセ〜!!」
…何、その掛け声。
「ユウが教えてくれたんだゾ!!」
「えっ?」
「魔法はイメージ!!」
ボンッと音が響いたと思ったら、タルトの上に見事にマロングラッセが乗っていた。
「見事だな。」
「にしし〜!!将来は大魔法士になるグリム様の実力なんだゾ〜!!」
…誰かに教えるとかないとか思ってなかったけど…、グリムにはオンボロ寮に来た時と言い、今と言い救われているな。
「よし、最後に粉砂糖をふりかけてっと…」
「「「完成〜!!」」」
…言うの恥ずかしいし、拍手にするか。
「それにしてもお菓子作りって時間がかかるんだなー。メチャクチャ疲れたぁ…。」
「えっ?お菓子作りって時間かかんなきゃレシピ本とかあんな出ないと思うけど…。」
「やっぱ、腹立つわ!コイツ!!」
すると、見知った声が聞こえて来た。
「おつおつ♪おっ、タルト完成した?
デコレーションかわいーね!」
…これは。
サッと避けてタルトだけ写る様にする。
「…ユウちゃんのその危険回避力なに?」
「色々あって、培ったモノです。
1枚撮るのでしょう?どうぞ。」
「…調子狂うなぁ。撮るけど。」
写真を撮り終わったケイトくんにエースは突っかかっていた。
「つーか、今さらなにしにきたんだよ。」
ケイトくんは、エースをサラリと受け流し返答した。
「可愛い後輩たちが頑張ってるかなっ〜て様子を見に来たんじゃん。
あははっ、めっちゃ疲れた顔しているし!」
ケイトくんは、流石と言うべきか受け流し方が余裕だし。
…このタイミングでくるってことは。
ケイトくんに耳打ちした。
「…狙っていました?タイミング。」
「やっぱりバレちゃう?」
「終わったタイミングに来るのは、
タイミング良すぎますよ。」
「うーん、タイミングもう少しズラせば
良かったかー。」
「ま、エース達には黙っておきます。
…バレたらメチャクチャ怒りそうだし。」
「アハハッ!確かに。」
ケイトくんと内緒話をしていたら、グリム達に不審がられた。
「…怪しい。」
「なに話していたんだ?」
「話すんだゾ!!」
2人で顔を見合わせて、言った。
「「内緒。」」
0コメント