人生2周目〜ツイステの世界でやり直し〜⑲
第十九章〜購買〜
購買に着いた。サムさん、いないな。
「う〜ん、いないな。」
「さっきの話からすると、ユウは普段から
来ているみたいだったな。」
「まぁね。」
あれはいつだっけ?
そうだ、オンボロ寮に案内された時だ。
晩飯を持って来た学園長に言ったのだ。
「無理してもって来なくて大丈夫です、
調理場あるし自分で作ります。」
「そうですか、まぁ助かりますが…。」
「料理の材料とかってどこで、買えます?」
「それならー。」
そして案内されたのが購買であった。
「…って感じで、購買には頻繁には買いに
来ているんだ。」
「成る程な…、どうして学園長に晩飯とか頼むのやめたんだ?」
「えっ、だって後で晩飯代として働けって
感じで厄介ごと押し付けられる可能性
あるし。」
「…もう治安維持っていう厄介ごと押し付けられているしな。」
ゴソッと奥でなにか動いた気がする。
デュースが前に立ち塞がってマジカルペンを構える。
「ユウ!後ろに!!」
「ん?あ!いらっしゃい〜!!」
「へっ?」
サムさんか。
「デュース大丈夫だよ、ここの店主のサムさん。」
デュースは、肩の力を下ろした。
「ハァー〜、よかった!!不審者じゃなくて!!」
「ハハッ!すまないね。備品の整理をしていてね!」
「あの、こちらの物が欲しいんですが…。」
そう言って、お願いされたリストを見せる。
「ツナ缶も欲しいんだゾ〜!!」
「ダメ、まだオンボロ寮に
残りあったでしょう?」
「ケチなんだゾ〜!!」
「なになに?生クリームと卵と…
これはまたSweetなラインナップだ。
OK!今出してくるよ。」
「おぉ…本当にあるのか。」
「揃わない事なんてないと思うよ。
白米に、鶏肉、包丁とかここで全部買ったし。」
「凄いな…、というかユウは随分と金を持っているんだな?」
「持ってないよ?」
「えっ。」
「ここに来たとき、手持ち0だったから学園長に毎月一万マドルを貰って生活している。
で、最初の道具とかは生活に必要って感じで学園長が出してくれた。」
「大変そうだな…。」
「まぁね、食費代グリムのツナ缶で1番減るし。」
デュースは、グリムをジト目で見ていた。
「…おい。」
「なんだ!文句あんのか!!ツナ缶は大事なんだゾ!!」
そんな話をしていたら、奥からサムさんが出てきた。
「はい、お待ちどうさま。
重たいけど持てるかい?」
…これは無理そう。
「そっちの重い袋は、僕が持とう。」
「ありがとう。」
さて、払うか。
…ん?値引きされている?
「キミは、お得意さんだからね!
サービスさ!」
「ありがとうございます。」
そう言って、店を出た。
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