人生2周目〜ツイステの世界でやり直し〜⑥

第六章〜ドワーフ鉱山〜

「期限は、明日の朝まで。
それが出来なければ…。」
「俺は一緒雑用、2人は退学ですね。」
「分かっていれば宜しい、ドワーフ鉱山までは扉を利用すれば一瞬でしょう。」
そう言って、鏡の方を見た。
「よし!行くぞ!」
「足引っ張っんじゃねーゾ!」
「お前がな!!」
「大丈夫かなぁ…。」
先行きが、不安だ。
「ユウくん。」
学園長に呼ぶ止められた。
「何ですか?」
「貴方なら大丈夫でしょう、
3人を纏められる。」
「…どうしてそう思うのですか?」
学園長は悪戯ぽく笑って、答えた。
「予感、ですかね。」
「オイ!早くしろ!」
エースの声がしたので、駆け出した。
デュースが闇の鏡に向かって叫ぶ。
「闇の鏡よ!
僕たちをドワーフ鉱山に導きたまえ!」
すると、鏡が揺めき光った。
あまりの眩しさに目を細める。
目を開けるとー。

学校とは違う場所にいた。
「ここがドワーフ鉱山…、
なんか野宿するのに良さそうだね。」
「寝るの前提で話すな!!」
「なんか暗いし、寝るのに良さそうだよ?」
「焦れ!君は一生雑用だぞ!!」
「俺は一生雑用でも大丈夫。
苦痛じゃ無いしね、
今回手伝うのもデュースとエースの為。
2人共、退学は困るんでしょう?」
エースは、ずっとムスッとした顔をしている。
「…まぁ退学は嫌だけどよ。
マジで言ってんの?雑用で良いとか。」
「うん。」
「…段々分かって来たわ、
アンタの事がな。」
何が分かったのだろう?
聞く前にエースは、進んでいた。
「あっ!奥の方に家がある。
話聞きに行ってみよーぜ。」
エースを観察していたが、いつも通りだ。
…分からない、エースが。
「…デュース、
俺ってエースを怒らせる事したかな?」 
デュースは、エースに続いて歩きながら
真剣に答えてくれた。
「分からないな、僕は君たちとそんなに
仲がいい訳じゃ無いし。」
「だよね、ごめん。」
「ただ…、その自分を低く見る癖は
直した方がいいぞ。」
それだけ言って目的の家に入った。
…低く見ている?自分を?
当たり前じゃ無いか。
だって評価される所なんかー。
そう考えていたが、
デュースの言葉で我に帰る。
「…空き家か。荒れ放題だ。」
「なんか机とか椅子とか全部小さくねぇ?」
「いち、に…7人!多っ!」
小さい?7人?
なんか昔見たディズニー映画の白雪姫の小人の家みたいだな。
…こんなにボロくなかったけど。
とりあえずここでこうしても仕方が無いと
言う話になり、炭鉱に向かう事になった。

そこは随分と暗かった。
グリムはビビッているようであった。
「こ、この真っ暗な中に入るのか!?」
「ビビッてー、待て待て!
何入ろうとしてんの!?」
「ん?グリムは入りたくないみたいだし、
ならー。」
「あーもー!!一緒に行く!!」
「1人だと危険だと思うが?」
「子分を守るのも務めだからな!!」
「…グリムの子分になったつもりは
無いんだけどなぁ。」
「なんだと〜〜!?」
驚いた、こういうのって率先して先に
行かされたり、行くって言ったら喜ばれる
もんじゃないのか?
…一緒にって考えた事とか、そもそも一緒に行こうって言われた事が無い。
なんだろう?なんか、ぽかぽかする。
分からないけど。

炭鉱の中は、随分とキラキラとしていた。
…なんだ?宝石?
デュースが何かに気が付いた様だ。
アレはー。
「ヒーヒッヒ!10年ぶりのお客様だあ!」
「ゆっくりしていきなよ。永遠にね!」
うーん、これは話が通じないタイプ。
「倒そう。」
「早くないか!?
余計な力は使わず撒く方向で!!」
「倒した方が早いと思うんだけど…、
永遠にとか言ってきたし。」
「変な所で脳筋だな!?僕らの目的は!?」
「ゴースト退治。」
「違うんだゾ!!」
「魔法石だろ!?」
「そうだったね。」
エース達は、疲れた様に此方を見てきた。
「もうイヤなんだが!?この天然!!」

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