人生2周目〜ツイステの世界でやり直し〜㉓
第二十三章〜みんなでご飯〜
デュース達を談話室に案内する。
「じゃ、ここで待っていて。」
「ん?なんかあるのか?」
「お腹空いたでしょ?適当に作るよ。」
「なら、手伝うぞ。」
「そう?お願いしようかな。」
「任せろ!デュース!お前も手伝うんだ!」
そう言うと、談話室のソファで休んでいる
エースを無理矢理立たせた。
「いってー!!わかったつーの!!」
キッチンに着いたので、指示を飛ばした。
「今日は、サラダと鶏肉のソテーを作ろうと思う。」
「やったんだゾ!!肉!!」
「ハイハイ、グリムは少し落ち着いてね。」
机の上で小躍りしているグリムに注意した。
「何をしたらいい?」
「そうだな、まずはー。」
エース達の協力のおかげで、いつもより早く晩飯が出来そうだった。
「…凄いな、ユウは。」
「そうかな?」
「ま、認めてやる。
料理の腕は。」
「なんでキミが偉そうなんだ!!」
2人がいつもの様に騒ぎ始める。
「…しかし、こんな技術どうやって?」
「俺、本当の両親は他界しているから。」
「えっ。」
「で、その後親戚に引き取られたんだけど…。」
「…なんかあったのか?」
「子供心ながら分かっちゃったんだよね。
この人達、本当は俺の事引き取りたくなかったって。」
「…。」
「だから必死でさ、捨てられたたらどうしようってなって自分に出来る事なんでもした。料理の技術もその1つ。…まぁ、結局親戚は俺に興味なんかないって分かったから意味なかったけど。」
「…そんな事はないさ。」
「デュース?」
「ユウが技術を磨いたから、今助かっている。…ありがとう、ユウ。」
「!!…別に。」
真っ直ぐに言われると、その、困る。
「それにしてもその親戚は酷いんだゾ!!」
「グリム。」
「オレ様がいたら、魔法でコテンパンに
しているんだゾ!!」
「やり過ぎなのは…、と言いたいところだが僕も同意見だ。」
「つーか、テメーも
もっと怒れよ!!」
…ビックリした、みんながこんなに思ってくれるなんてー。
「どうせテメーの事だ、なんで思われてんのかも分からねーがよ。」
「ごめん。」
「…ただ、テメーのやたら自己評価が低い理由は分かったからそこと上手く付き合っていくわ。」
「エースも、素直じゃないな。」
「本当なんだゾ〜!!」
「ウッセ!!」
…分からないけど、みんなが本気で思っている事は分かった。だからー。
「…ありがとう。」
そう心の底からお礼を言った。
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