アークライド解決事務所の 日常

フェリVSアーロン


(時系列は3章序盤のイメージです)
場所はアークライド解決事務所のガレージ前、フェリとアーロンは睨み合っていた。
「アーロンさん、覚悟は良いですね!?」
「ククッ。いつでも良いぜ?」
そんな2人を心配そうに見つめる者が1人。
アニエスである。
(…うぅ…どうしてこんなことに…)

ことの発端は1時間前アークライド解決事務所でおきた。その日アニエスは差し入れにショートケーキを持っていって皆に振舞ったのだがそこで事件は起きた。
フェリの悲鳴が響く。
「あー!アーロンさん!何勝手に食べているんですか!?」
「全然手ェ付けてねぇからいらねーと思ったわ。」
「後で食べようと思ってとっていたんです!そのイチゴは!」
「わり。もう、腹の中だわ。」
その言葉でフェリが切れた。
「…ゆるせません。決闘です!
アーロンさん!」
「いいぜ!テメェとはどっちが上かハッキリさせたかったからなぁ!」
2人は完全に決闘モード。
アニエスは止めようとしたがヴァンは、
「良いんじゃないか?好きにさせて。それよりアニエス、このケーキのおかわり頼む。」
「は、はい。じ、じゃなくて!止めなくていいんですか?」
それに対してヴァンは、
「ま、あの2人なら大丈夫だろ。」
と言うだけで止めようとしなかった。
そして現在にいたる。心配そうに見つめるアニエスの肩に手をポンッと置いて
「そんなに心配すんな。やばそうなら止めるさ。」
アニエスを安心させるように微笑んだ。
「は、はい。ありがとうございます…。」
(顔があつい…。)
2人は武器を構える。中々動かなかったが先に動いたのはフェリだった。突撃銃剣でアーロンの足元を集中的に狙う。だがアーロンは動じない。
「ハッ!あめぇ!」
アーロンは双星剣を構え戦技を発動し、フェリに近づく。フェリは剣モードに切り替えて近付いてきたアーロンに対応した。
「ハッ!やるじゃね一か!チビ!」
「チビは余計ですけど!
アーロンさんこそ!」 
2人は楽しそうに笑って戦っていた。
そんな最中に悲鳴が響く。
「キャー!泥棒よ!」
その声を聞いたアーロンとフェリは
「アーロンさん!」
「わっーてる!」
そう言って2人は駆け出した。
「え!?2人ともどこに!?」
「ま、大丈夫だろうが一応現場に行くか。
アニエスも着いてこい。」
「は、はい!」
 
泥棒は財布を盗んで走っていた。
(ラッキー!結構金入っているじゃん!)
だがそんな泥棒を逃がさない影が2つ。泥棒の足元に銃が集中的に撃たれる。
「な、なんだぁ!?」
驚いている泥棒の背中を思いっきり蹴られ、財布が宙に投げ出される。
フェリはそれを空中でキャッチした。
「やりました!」
「よくやった!チビ!」
逃げようとする泥棒に2人は武器を突き付けた。
「「逃しませんよ?ねーよ。」」
こうして泥棒は捕まり財布は元の主人の元に戻った。
財布の主人は何度も感謝していた。アニエス達がついたのは全てが解決した後だった。
「チビ。」
「アーロンさん。」
手と手をハイタッチ。
「「やったな。やりましたね。」」
そんな2人をみてアニエスは、
(この2人って仲がいい…の、かな?)

後日またフェリの悲鳴が響く。
「アーロンさん!今日という今日は許しません!」
「あっ?ならどうすんだよ?」
「決闘です!」
アーロンは待ってましたというばかりに、
「お!いいねぇ!やるか!」
そんな2人をみて、アニエスは溜め息を付くのであった。

貴方に感謝を。


カトルは、アークライド解決事務所の休暇にある人を誘っていた。
「お礼、ですか?」
リゼットは首を綺麗に傾げた。
「うん。前に庇って貰ったでしょう。だから何かお礼をしたい。」
リゼットは困ったように、
「お礼など…手当てをしてもらいましたしね。」
そう言うリゼットだがカトルは納得がいかなかった。
「…自分が身勝手な行動をしたせいで、貴方は…。」
悔しそうにズボンの裾を掴むカトル。そんなカトルをみてリゼットは
「分かりました。ではお願いしましょう。」その言葉を聞いてカトルの顔は嬉しさに染まる。そんな様子をリゼットは微笑ましく見ていた。
「ハッ…!コホンッ!何か希望はある?」
「そうですね…。」
リゼットは少し考えた後に
「カトル様のプランにお任せします。」
「…!!分かった!任せて!」
リゼットに信頼されている、その事実が嬉しく、最高のプランを練ると決めたのだった。

アークライド解決事務所の仕事が終わり、自分の部屋に戻ったときカトルは頭を抱えていた。何故ならいいプランが思いつかないからである。
「カフェに誘うとか…定番すぎるし…身体的な意味で楽しめないかも…釣りを楽しむとか…いや…リゼットさん、釣りが好きじゃないかもしれないし…。」 
カトルは真面目に考えていた。しかし、リゼットのアンドロイドの身体でも楽しめるのを考えてどんどんプランが消えていった。そんなカトルに背後から声をヴァンがかけてきた。
「オ〜イ。カトル、大丈夫か?」
思わずビックリして、
「うわぁぁぁ!!…なんだヴァンさんか驚かさないでよ。」
「…ビックリしたの、こっちだわ。」
「ごめん。…考え事してた。」
「リゼットのことか?」
「…なんで、それを?」
「この前、リゼットが嬉しそうに話してくれたんでな。」
「…。」
(そんなに期待してくれているのに…。)
「あー。カトル、そんなに悩まなくてもいいと思うぞ?」
「…なんで?」
「大事なのは気持ちだ。リゼットがなんていっていたと思う?」
「分からない…。」
「カトル様が自分のためにお礼をしたい、
その気持ちが嬉しいだとよ」
「…!!僕プランもう少し考えてみる!」
「頑張れよ、カトル。」

その後カトルはプランを練り、休暇にリゼットを誘った。
「…あのさ、遅くてごめん。喜ぶか分からないけど…。」
「カトル様、その気持ちが何より嬉しいです。」
「…うん。ありがとう、リゼットさん。」

カトルはまずカフェに案内した。案内されて座る2人。
「…正直迷った…リゼットさんの感覚がどれだけあるか分からないから、カフェに連れてきても楽しめるか分からないから…。」
カトルは正直にリゼットに話した。
リゼットは嬉しそうに、
「カトル様は、身体のことも考えてくれたのですね。その気持ちが何より嬉しいのです。」
「…リゼットさん。」
2人はカフェを楽しんだ。カフェを出た後にリゼットは楽しそうにカトルに聞く。
「この後の予定は?」
「ちょっとついてきて。」
橋の下に案内され、釣り竿を渡される
リゼット。
「これは…。」
「正直ないよね。僕も思う。でもこれしか思いつかなくて…ごめんなさい…。」
するとリゼットは釣り竿を投げた。
「えい。」
「リゼットさん…?」
「謝らない下さい。わたくしの身体でも楽しめるのを選んで下さったんでしょう?だから、ありがとうございます。」
「そんな風に言われたら、何も言えないよ…。」
それからは釣りが始まった。
「カトル様!獲物が掛かりました!さっきより大きいです!」
「本当!僕も引くの手伝うよ!」
カトルはリゼットの釣り竿を持って引っ張りあげようとする。
「本当に重いな…大物かも!」
2人で協力して引っ張り上げた。しかし、引っ張り上げた獲物は魚ではなく長靴にザイファのセットだった。
「嘘でしょ!?」
「ふふっ!!」
リゼットが笑ったのでつられたように
カトルも
「あははっ!!」
と笑った。釣りで引っ張ったものは警察と換金屋にもっていった。
「すっかり辺りも暗くなりましたね。」
「うん。…でもちょうどいい時間かな」
「?」

2人はそのままアークライド解決事務所の屋上に向かった。屋上にはレジャーシートが敷いてあった。
「リゼットさん、ここに横になるんだ。」
言われた通り横になった。横になって目に写るのは星が広がる夜空。
「…素敵…」
「リゼットさんには自分が好きなもの見せようと思って。」
「ふふっ。素敵なプレゼントありがとうございます。」
「どういたしまして。…よかった、楽しんでもらえて。」
そんな2人の前に素敵なプレゼントが降ってくる。
「あ!流れ星!」
「まあ!」
「リゼットさんは、なにをお願いした?」
「秘密です…カトル様は?」
「秘密。」
2人は笑い合った。こうして素敵な夜は過ぎていった。

ジュディスからみた2人


(まだヴァンアニが付き合ってなくて両片思い設定です。)

その日のジュディスは4spgをヴァンとアニエスと共にこなしていた。
「ふーん。魔獣の討伐、ね。さっさと終わらせましょう。」
「…ああ。」
「はい!」
「んー?」
(…な〜んか、ヴァンの奴アニエスに対して最近よそよそしくない?私の気のせい…?)
魔獣がいるという地下整備路に入る。アニエスが躓いてヴァンにぶつかる。
「きゃ…!ごめんなさい!ヴァンさん!」
「…気をつけろよ。」
「…はい。」
途端にシュンとするアニエス。それをみてジュディスは、
(やっぱり気のせいなんかじゃない…!!
アイツ、よそよそすぎ。…は〜んアニエスのことをねぇ…にしても露骨過ぎだわ!)
ジュディスは心の中でヴァンにめっちゃくちゃツッコミを入れていた。そんなときアニエスから声をかけられる。
「…あの…ジュディスさん…私ヴァンさんに何か…。」
不安がるアニエス。ジュディスはアニエスにこんな気持ちを抱かせたヴァンに対して怒っていた。
(アイツ、アニエスに何してんの!?やり方があるでしょうに!!)
ジュディスはアニエスに優しく声をかける。
「大丈夫よ。アイツ、やり方間違えているだけだから。アニエスを嫌っている訳ないわ。大女優を信じなさい。」
アニエスはその言葉で安心した。
「ちょっとアイツと話してくるわ。依頼について。」
「はい!」

ジュディスはヴァンに近づき脇腹を思いっきりつねった。
「いっ!何すんだよ!」
「こっちのセリフよ。アンタがアニエスのことが好きなのは分かった。でも、意識して冷たく当たるのは違うじゃない。」 
その言葉にヴァンは動揺する。
「べ、別に…アニエスとか好きじゃねーし。」
あんまりすぎる言い訳に思わずジュディスは
「小学生か。」
とツッコミを入れてしまった。
「…アニエスは、別に好きとかじゃなくて保護者として護りたいというか…。」
「あーはい、はい。アンタは認めないつもりね。OK。それは分かった、でもアニエスの対応はどうにかならない?アニエスがあんまりにも可哀想よ。」
「真面目に聞けよ!…その、アニエスを意識し過ぎると上手く喋れないんだ…眩しすぎて。」
なんか急に惚気られた。なんなんだコイツは…。
「アンタ、マジで小学生ね意識すると喋れないとか…。」
「やかましいわ!」
そんなヴァンをみて、コイツはダメすぎなのでアニエスと早急にくっ付ける必要がある、後で事務所メンバーに相談するか…そうジュディスが思っているとー。
「きゃああ…!!」
アニエスの悲鳴が聞こえた。
「アニエス!?何が…ってヴァン、アンタはやっ!」
アニエスの悲鳴が聞こえた方向に向かってヴァンが走っていった。そこにいたのはマフィアだった。アニエスを捕まえている。
「…テメェらは、なにをしてる。」
ヴァンが冷たく聞く。
「アンタらには、酷い目に遭わされたからな!痛い目にあわせてやる!」
「…誰だ…テメェら…覚えてないな…。」
「な…!?覚えてないのか!?まあ、いい。この女からひどい目…。」
いい終わる前にもコイバレットをマフィアに打っていた。そのままマフィアの懐に入りアニエスを取り戻す。
「大丈夫か?アニエス。」
「は、はい。ヴァンさんこそ。」
「テメェら!」
「やっちまえ!」
「ハッ!悪いがイライラしてるんでね、手加減できねーぞ。」
「アンタ、はやすぎ!追い付くのたいへ...」
「…おせぇぞ。」
(うわ…イライラしてるわ…アニエスのことがあったからか。)
その後、3人で協力しながら倒したがヴァンは容赦なかった。
(…アンタ、これでアニエスのこと好きじゃないは無理過ぎない…?)

その後マフィアを警察に引き渡した。
「結局、魔獣いませんでしたね。」
「まあ、俺たち呼び出すための罠だったんだろう。」
「まんまと、引っかかったわね。」
「ま、次は気をつけるさ…あんな思いしたくないしな。」
「?」
(アンタ、アニエス以外にはバレてるっつーの!)
「アニエス…あのな。」
(くるか!?)
「距離は1アージュぐらいあけてくれ。」
「はい?」
(そっちかーい!)
「いや、なんていうか、それなら普通に会話出来るというか…!!」
「…分かりました!!」
(アニエスも納得するんかーい!)
「じゃ、帰るか。」
「はい!」
ジュディスは疲れていた。
ツッコミ過ぎてだが。
(…どっと疲れたわ…。)
アニエスはまた躓いて転びそうになる。
「あっ!」
「アニエス!」
ヴァンはアニエスを抱き抱える。
「「…。」」
2人は気まずそうにし、それから離れた。
「あーなんか、ここ、あちっいな!」
「そ、そうですね!」
(…嘘でしょ…これで2人とも片想いとか思っているわけ…?)  
     
その日の夜、ジュディスはアークライド解決事務所のメンバーを集めてどうやったら2人がくっ付くか作戦会議を始めるのであった。

ベルガルド〜蒼の騎士との邂逅〜


その日、ベルガルドは久々の休暇だったので導力バイクで街道に出て風を感じていた。
「ふむ。いい風だ。どれ、もう少しだけ出力をあげてみるか。」
出立ちは老人だが、少年のような顔で
いった。だが、問題は起きた。どうやらテロ組織が紛れていたようで通行止めを食らった。相手はどうやらカルバードの貴族出身で穢れた血は滅ぶべしという考えのもとテロを決行したようだ。ベルガルドは悲しそうに
「…愚かなことを。ここにいる彼らは関係無かろうに。」
ベルガルドは、そうしてテロを制圧することにした。テロのメンバーを見に行こうとしていると、青年に声をかけられた。白髪に赤目、武器は珍しい双刃剣を持っていた。
「爺さん、もしかしてテロの様子見をするつもりか?なら、一緒に行かないか?」
「ふむ…それはどうしてかね?」
「あのテロを止めたいんでね…色々取り返しがつかなくなる前、にな。」
白髪の青年は切なそうにそう言った。何か抱えている青年なのか。なんとなくヴァンを思い出して、
「…よし。分かった、協力してもらおう。」
「…随分と決断がはやいな。裏切るとか考えないのか?」
「うむ。裏切られたら信じた私が悪いというだけであろう。」
「…なんで、俺の周りは揃いも揃って…お人好しが多いのかねぇ。」
困ったように笑う青年。
「ふむ。そういえば名前を伺ってなかったな。私はベルガルド・ゼーマンだ。よろしく頼む。」
「ああ、よろしく頼む。俺はクロウ・アームブラストだ。」
2人はテロのメンバーから隠れながら、人数を確認した。
「1…2…5 メンバーはたった5人か。」
「しかし、5人とはいえ侮れん。これだけのことをやってのけたからな。」
「…ああ。」
「さて、どの様に制圧する?」
クロウは妙な扉を見つけた。
「…なあ、あそこから入れないか?」
「ふむ。確かに。」
しっかしあの扉はなんだ?テロの連中は5人だけだと思っていた。しかしその扉から仲間と思しき者が出てきた。
「遅いぞ!」
テロのリーダーらしき者が喚き散らす。
「悪かったって…。」
(…あれ移動用の扉だったのか…
もっと隠せ!分かりやす過ぎだろ!)     
頭が痛くなってきた。
「では、さっそく入ろう。」
「いや、待て。まだ中に仲間が…。」
「全員倒せば、よかろう。」   
そう悪戯小僧の様に笑うのであった。
「…マジかよ…この爺さん…。」

人目を避けて無事に扉の中に侵入できた。
だが問題はー。
「なんだ!お前ら!」
「やっぱりこうなるよな..。」
「爺さん、一旦体勢をたてな…。」
ベルガルドは気合いを入れて全員を吹っ飛ばした。掛け声と共に。
「フン…!!」
建物が凄い振動でゆれ、全員がギャグみたいに浮いた。
「嘘だろ…。」
あまりの振動がしたのだろう。テロの主要メンバーが全員集まっていた。
「なにごとだ!」
リーダーらしい人物が部屋に入ってきた。
「これで侵入の手間が省けたぞ。」         
そうニンマリと笑った。
「爺さん、最初から狙っていたな。」 
ジト目で睨むクロウ。
「さあ、行くぞ!」 
  
1時間後警察によって事態は収束した。
「終わったな…。」
どっと疲れたクロウ。何故ならばこの規格外の爺さんと一緒に行動したせいだ。
「爺さん、1人でも
大丈夫だったじゃねーか。」
「そんなことは無かろうて。」
「謙遜するんじゃねーよ。」
はぁっとため息をつくクロウ。だが、取り返しがつかなくなる前に止められてよかった。心からそう思って微笑んだ。
「ふむ。クロウ殿、何故テロを止めようと思ったのかね。」
「それは…。」
クロウは迷う。話すかを。
「話したくなければ話さなくとも良い。しかし、話して心が軽くなるならこのベルガルドその役目引き受けよう。」
「…昔の話だ…テロのリーダをやって…気がついたら戻れないとこまできていた…。」
ベルガルドは黙って聞く。
「だからテロって聞いたとき…
止めないとって思った。」
「良かったですな、止められて。」
「ああ…。」
「…なあ、償いってどうやってしていけばいい…?」
クロウは迷子の子犬のように聞いてきた。
だからベルガルドは、
「ふっ。難しい質問だな、償い方は人それぞれだから、な。」
「…。」
「だが、唯一言えるとしたら生き続けることだな、たとえ、どんなに苦しくてもな。死んでしまえば償うことも出来ない。」
「…辛いな…。」
「ああ、辛いさ。それが生きると言うこと。だから、クロウ殿、最後まで足掻き続けて生きろ、私から言えるのはそのぐらいだ。」
「…どうすれば良いのか、何が正しいのか、分からんが足掻き続けてみるさ。」
「ああ、そうしてくれ。」

クロウは、ベルガルドの導力バイクをみて驚いた。
「爺さんも導力バイクできたのか!」
「ということは…。」
クロウは指を指して導力バイクを見せた。2人は導力バイクに乗りながら会話をする。
「ひゅー!爺さん、やるじゃねーか!」
「ふふ。そちらもな。」
お互いの導力バイクの腕前を褒め称え合った。そんなことをしていたら2つに分かれた道がでてきた。
「俺は右側だけど、爺さんは?」
「私は左側だ。」
それから2人は
「またな。」
「また逢える日を楽しみにしている。」
そう言って分かれた。2人の姿は見えなくなったが導力バイクの心地よい音がいつまでも響いていた。

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